出雲は「日本中から八百万(やおよろず)の神が年に一度集まる地」との伝えから【神々の国】とも称され、縁結びの地として有名です。
その出雲神話のゆかりの地で特別の存在感を放ち、縁結びで最も有名なパワースポットが【出雲大社】です。
出雲大社には縁結びの神として名高い大国主大神を祀っており、良縁を求めて訪れる参拝者は年間600万人以上とも言われ恋人同士や夫婦で訪れる聖地としても人気を博しています。
ですので、そんな由緒ある人気のパワースポットに行き二人の想いを深めたいけど、「どこに泊まればよいのか分からないなぁ~」といった悩みは尽きないかも知れません。
この記事ではそんな悩みを解決してくれる古民家オーベルジュである【NIPPONIA出雲大社 門前町】について紹介していきます。
あと出雲大社の情報も併せてアップしましたので最後まで読んで頂けると嬉しいです。


大正ロマンに浸りながらミシュランレベルのモダンフレンチを堪能できる【NIPPONIA出雲大社 門前町】
出雲大社参拝には絶好のロケーション
- 宿は出雲大社の「二の鳥居」まで徒歩10分程度と非常に便利です。
- さらに、出雲大社参拝の出発とも言われる「稲佐の浜」までも徒歩20分であり、参拝には絶好のロケーションです。
- また、ご当地グルメが多い神門通りを通って「二の鳥居」に行けるので、ショッピングにも便利なお宿です。

NIPPONIA出雲大社 門前町のホームページより
https://nipponiaizumo.jp/taisha/
大正モダンのノスタルジアを感じながら静かな非日常感を二人で過ごせる上級宿
- NIPPONIAとは日本を象徴する鳥と呼ばれるトキの学名であり、地域に残る古民家やその土地の歴史性を尊重しながらホテルやレストランなどをリノベーションして、「活気ある町に再生しよう」という取り組みの中で誕生した宿です。
- NIPPONIA出雲大社は出雲大社のお膝元の門前町に佇む宿で特長は以下のとおりです。
入口外観
- 宿の入り口外観です。歴史を感じる門と立派な松と槙の木が印象的です。

レトロ感たっぷりのレセプション
- 門をくぐって右側にレセプション入口があります。旧診療所の入口をそのまま利用していて、レトロモダンな趣が伝わってきます。
- 扉も意識的にスムーズに開かないようにしているとのことで、宿に対する拘りが伝わってきます。

- レセプションです。当時の診療所の受付の雰囲気が残っています。


- 地元の人の作製した絵はがきや松江市の企業が企画した地元風景写真ポストカードを販売していました。
- 余談ですが”NOMA”と書いてある白い本は、コペンハーゲンにある「世界のベストレストラン50」において5度の世界1位獲得、ミシュラン3つ星と華々しい称号を得ているレストラン「NOMA(ノーマ)」のシェフのレネ・レゼピが書いた本です。

- ダイニングルームでウエルカムスイーツ&ドリンクを頂きながら、宿泊及び食事の丁寧な説明をしてくれました。
- 長旅の疲れを癒やしてくれる美味しいチーズケーキでした。


部屋に行くまでは素敵な庭園がお出迎え
- 部屋に行くまでには、鮮やかな赤いサツキの花や丁寧に手入れされているツゲなどがある綺麗なお庭がお迎えをしてくれます。



古き良き時代の空間に包まれた心地よい客室
- 部屋は「高浜」、「千鳥」、「能野」、「秋月」、「晴風」、「翠松」の6部屋です。
- 「秋月」は蔵をリノベーションした客室で1階がリビングスペース、2階が寝室となっています。
- ここで紹介する客室は「高浜」ですが、玄関からして日本の昔の風情を感じられます。
- また、入口は「千鳥」と一緒になっており「高浜」が1階で「千鳥」が2階です。

- 部屋にはテレビもなく時間はユッタリと流れ、出雲格子や障子などの日本文化のノスタルジアを体感できる素晴らしい空間です。
- 格子から見える庭園にも美しい日本文化を実感できます。
- さらに、鳥のサエズリも聞こえてユックリした時間の流れを感じすることが出来ます。
- 部屋の広さは28平方米ですので、2人の滞在であれば十分な広さがあります。
- まさに、彼女と二人でマッタリと非日常感を堪能できる特別な空間です。


- 部屋には趣のあるクラッシックな家具が置いてあり、その上にはクォリティーの高いコーヒー豆、手動のコーヒーミル等が準備されています。
- 豆を挽くところから美味しいコーヒーを彼女のために作ってあげれば、素敵な満面の笑みを見ることができることでしょう。


- 寝室は落ち着いた感じで床の間には洒落た掛け軸もあり、さらに部屋からは中庭が望めます。
- ベッド上には旅館オリジナルの上質なリネン素材のルームウェアがあり、非日常にすっと入り込める様なリラックス感があるデザインです。
- アメニティーは環境に配慮した製品「mugicara」を使用しています。



出雲食材を用いたミシュランレベルのモダンフレンチに感動
- 食事は敷地内にあるフレンチレストランのCuisine OKUでいただきます。
- 入口は部屋の雰囲気と統一されていてイイ感じです。

「地元日本食材xモダンフレンチ」が生み出す興奮のディナーコース
- レストランは天井は高く欄間彫刻もあり、日本庭園も眺めながら食事ができる素敵な造りです。




- ディナーメニューには料理の食材と料理が表現しているイメージが書いてあります。
- 今回は「春」を世界観ににしたディナーコースでした。
- アミューズからデザートまでシェフが創り出す「春の料理」に、二人で「どんな料理がでてくるんだろ~」とワクワク感いっぱいになりますね。
- 日本酒ペアリングは出雲地方の地酒で構成されていて、料理一品一品にサーブされる日本酒の特長も記載されています。
- 出雲は出雲神話や出雲国風土記の記述から「日本酒発祥の地」とも呼ばれていて、魅力的な日本酒が多いことで有名です。




- ワインペアリングもあり、料理に合わせて6種類のワインがサーブされます。
- アミューズは出雲のそば粉を使ったハチミツ味クレープ様の料理でした。
- 甘すぎず食感も面白く美味しい一品で、これからの料理が期待できるスタートでした。
- 下のお皿にはお花が入っていてビジュアル的にもすごくオシャレです。


- 前菜1品目は全体がグリーンで統一されていて、ビジュアル的にも美味しさを感じる春の一品です。
- 青豆が円柱形に積み上げられ、島根県が名産地のバイ貝と豆のサヤが上に載っています。
- バイ貝はコリコリした食感でほのかな甘さと旨みがあり、青豆とのコラボレーションは素晴らしかったです。
- 青いソースは青豆のピュレで料理との相性は抜群でした。


- 「前菜2品目でジビエ?」と思っていましたが想像を遙かに超えるアメイジングな一品でした。
- 春らしさを見事に表現した料理でビジュアルも味も感動した一品です。
- 梅の木は竹炭のオイルで描いてあり、梅のジュレとピュレで梅の花を表現しています。
- 薄くスライスした大根の下に出雲鹿が隠れています。
- 出雲鹿は蝦夷鹿よりも脂が少なく和洋中などいろいろな料理との相性もよく、さっぱりヘルシーに食べられとのことです。
- 梅の酸味とジビエのワイルドな味が絶妙に絡み合って美味しかったです。


- 前菜3品目は穴子に春野菜を合わせた一品で、シャルドネワインのコクとの相性が絶でした。


- 次は苦手食材の関係でメニューとは違った一品でした。
- 春の魚と言うことで「鰆」を使った一品でした。
- 旨みを最大限に引き出している火入れも最高でした。
- 副材として夏野菜ズッキーが1番の下にあり、鰆との間に大葉を刻んだものを挟んでいて良い味のアクセントになっています。
- 中央がズッキーニベースの白ワインソースをズッキーニで囲ってあります。
- ソースにはオイルを上手に使っていて、ミシュラン二つ星フロリレージュのオーナーシェフでイノベーティブフレンチの世界最前線を走っている川手シェフを彷彿させる一品です。


- メインは地元ブランドの尼子和牛を用いた一品です。
- メニューに「時間が生む味わい」とあるように調理方法に工夫があり、パフォーマンスも面白いです。
- お肉の回りにはワラ・茶葉燻製・クロモジ(クスノキ科の落葉低木)の3種をブレンドしたものを敷いてあります。
- はじめからお茶の素敵な香りが少し漂っています。
- これをバーナーで燃やして頃合いをみて蓋をして少し時間をおきます。
- 見ているだけで結構テンションあがりました。
- 蓋をおけると湯気と共に見事に燻製されたお肉が現れ、茶葉の香りが広がってきました。






- 燻製和牛の付け合わせ食材はナスでした。
- ナスは炭火の香りを移して柔らかくジックリ煮込んであり、表面は香ばしくなっていました。
- 副材一つでも非常に手が込んでいてシェフの技術と想いに感動しました。
- ソースは肉の出汁を用いたビーツのソースでした。
- ビーツはパリのミシュラン2つ星の【ル・ムーリス・アラン・デュカス】のアモリーシェフや先ほどもでてきた【フロリレージュ】川手シェフなどが最近注目している食材で、このあたりからもシェフの研究熱心な姿勢を垣間見ることができました。
- お肉は赤身ですがジューシーで柔らかく奥深いコクと旨みがあって超絶品でした。

- デザートは桜を使ったムースで、下はヨモギのクランブル(小麦粉、砂糖、冷たいバターを混ぜてそぼろ状にしたもの)が鎮座していました。
- 手前の赤っぽいのは酸味のきいたベリーソースでバルサミコも少量含んでいました。
- 回りのソースは日本酒と桜を合わせた温かいイチゴソースで好みの量を掛けていただきました。
- 桜ムースと酸味のあるベリーソースとイチゴソースの絡みが大変美味しかったです。
- ヨモギクランブルの食感の違いが良いアクセントなっていて印象に残るデザートでした。

- 丸い小菓子が島根県産のエゴマ(シソのの一種)を使ったフィナンシェで、桜の木の切り株に載っているのが生チョコです。
- フィナンシェはミントのような清涼感のある味わいで、甘さとのコンビネーションがよかったです。
- コーヒーは地元のコーヒー焙煎所のストリングスコーヒーさんのグアテラマを用いています。
- このお店は世界各地から集められた最高品質の珈琲豆にこだわっていて、確かに深いコクがあり、やさしい甘さの後味が上品でした。

野菜の美味しさやビジュアルの素晴らしさを堪能できる朝食
- 朝食も地元食材をふんだんに用いていて、ディナー同様美味しい料理ばかりでした。
- まずは美味しいフレッシュジュースでお腹の調子を整えます。



- 地元の季節野菜を用いた温かいスープです。
- 地元ブランドの出西(しゅさい)ショウガがよいアクセントになっていて、美味しさが体に広がっていく感じです。
- オイルの使い方も上手で美味しさがアップしていました。
- 朝食で最も印象的で感動する一品があったのが、芸術的な美しさをプレゼンしていた根菜サラダです。
- そして全ての野菜が想像を超える美味しさと新鮮さです。
- パリの三つ星レストラン「アルページュ」のアラン・パッサールシェフの料理を彷彿させます。
- アランシェフは高級レストランの世界に野菜を主役としたメニューを導入したパイオニアであり、野菜の色彩、香り、風味を最大限に生かす天才とも言われています。


- メイン料理はフランスの家庭料理の一つである「ポトフ」です。
- ポトフとは鍋に塊のままの牛肉、野菜類に香辛料を入れて長時間煮込んだ料理です。
- 野菜もお肉も口の中でとろけていく様な感じで、フレッシュであっても煮込んであっても野菜の美味しさにはアメイジングです。
- 野菜の鮮度及び味は三つ星レストランの「レフェルヴェソンス」と同等レベルです。


- 次はフランス・ブルタニュー地方の郷土料理であるガレットです。
- 出雲そばは日本三大そばの一つであり、このガレットは出雲産そば粉を使用していてます。
- 蜂蜜キャラメルソース・ベリー・ガレットの味と食感の組み合わせが最高でした。
- 朝から彼女が幸せを感じられる美味しい料理と思います。

- 地元産の牛乳から造ったヨーグルトはフレッシュでほどよい酸味でした。
- 出西ショウガのジャム(奥左)もバラオイル(奥右)との相性も抜群でした。
- シリアル(奥中央)は市販品にはないしっかりした堅さと食感が印象的でした。

出雲大社観光
まずは稲佐の浜へ行こう
- 稲佐の浜は神在月(旧暦の10月)に全国の神々が参集する場と言われています。
- ちなみに、一般的に旧暦10月は神無月と言われていますが、出雲地方には全国の神々が集まるので「神在月」と呼んでいます。


- この浜の砂を出雲大社の素鵞社(ソガノヤシロ)に納め、社にある清められた砂を持ち帰ると厄除になると言われています。

- 無料駐車場がありますが、第一駐車場の方が近くて断然便利です。

出雲大社参拝ルートと楽しみ方
- 出雲大社の境内マップは以下の図の通りです。

しまね観光ナビ「日本一の縁結びの聖地 出雲大社 参拝方法と周辺のおすすめスポット情報」
https://www.kankou-shimane.com/pickup/14816.html
- 勢溜の大鳥居から簡単に紹介していきますね。

【勢溜(せいだまり)の大鳥居】 ここが出雲大社の正門でこの先から参道が始まります。高さ8.8m、横幅12mの鋼管製の大鳥居でここは「二の鳥居」です

【参道】出雲大社の参道は全国でも珍しい石畳の下り参道です。結構、下っていますよ。

【祓社(はらえのやしろ)】参道の右手に心身の穢れを祓い清める四柱の祓戸神(はらいどのかみ)を祀る祠があるので、神前に至る前にここで身を清めます。

【松の参道】日本の名松100選に選ばれている見事な松並木が続きます。真ん中は神様が通られる道なので両側の舗装された参道を歩きます。


【御神像】境内の入り口手前にあり、右手には出雲大社の主祭神・大国主大神の「ムスビの御神像」、左手には「御慈愛の御神像」があります。

【四の鳥居】
青銅製の鳥居で1666(寛文6)年に毛利元就の孫の孫にあたる毛利網広が寄進したものと言われています。


【拝殿】
1963年に新築された拝殿は、戦後最大の木造神社建築といわれます。高さは12.9mで、大社造りと切妻造の折衷様式。ご祈祷や奉納行事などもここで行われます。しめ縄が一般の神社とは左右逆ですが、これは出雲大社では左側を上位としてお祀りしているからです。
一般的な参拝は二礼二拍手一礼ですが、出雲大社では二礼(二回おじぎ)四拍手(四回手を打つ)、最後にもう一度おじぎをします。境内の全ての社も同様に行うのが礼儀です。


【御本殿】大国主大神が鎮座しており、端垣と玉垣に囲まれた荘厳な神域にあるので、通常は入れません。大社造りと呼ばれる日本最古の神社建築様式。1744年(延享元年)に再建されたもので、平成の大遷宮で大屋根や千木などが新装されました。高さは約24m、厚い桧皮葺きの屋根の棟の上には長さ7.9mの二組の千木が交差しています。


【素鵞社(そがのやしろ)】御本殿から反時計回りに回って行くと、真後ろには大国主大神の親神でありヤマタノオロチ退治で有名な、スサノオノミコトをお祀りする素鵞社(そがのやしろ)があります。ここは知る人ぞ知る、ご利益の大きい秘密スポットなのです。
社の床下には木箱が置いてあり稲佐の浜から持ち込まれた砂が入っています。この箱に稲佐の浜から持ってきた砂をこの箱に供え、供えた分量の御砂を替わりにいただいて帰りましょう。素鵞社で清められた御砂は、撒くと土地を清めるご利益があるといわれています。


【本殿西側の遥拝場】御神体は稲佐の浜のある西の方角を向いて鎮座されており、本殿正面からは神様を横から参拝する形になります。
ここは大国主大神の正面に向かってお参りすることができる、また一つの隠れた貴重なスポットなのです。




【神楽殿】出雲大社と言えばやはり日本最大級の大注連縄(長さ13.6m、重さ5.2t)ですね。迫力のあるしめ縄の大きさには感動がありますね。
昭和56(1981)年に造営され、祭典、祈願、結婚式などが行われます。大広間は270畳式の広さがあり、神社建築には珍しく正面破風の装飾にステンドグラスが使われています。



【ウサギ】出雲大社境内では神話「因幡の白兎」を基に作られた「ご慈愛の御神像」と呼ばれる「因幡の素兎」がモチーフとなった大国主大神さまとウサギの青銅の御像があります(写真上)。
さらに、1羽1羽表情やポーズが異なる66羽の可愛いウサギの石像があり、ます。御本殿裏・神苑・神楽殿周辺・祖霊社等、お参りの際には境内を散策いただいて、お参りの合間にウサギたちとふれ合うの一興です(写真下左右)。
おすすめ出雲スイーツ
- 出雲大社の神門通りにはいくつかのスイーツ店がありますが、やはり出雲発祥のスイーツの「ぜんざい」は絶対に外せないでしょう。。
- ぜんざん店もいくつかありますが、やはりその中でも小豆・卵・餅粉等の地元食材にこだわりを持つ老舗の「坂根屋 出雲ぜんざい餅」がイチオシです。
- 味わいが濃厚な出雲大納言小豆を用い、通常の白玉より粒感がしっかりしています。
- 出雲大社参拝で疲れた体を癒やしてくれます。
- 上が「抹茶ぜんざい(冷)」、下が「出雲ぜんざい(冷)」です。

- お店の入口にはうさぎさんチャッカリ鎮座しています。




まとめ
- 縁結びの聖地である出雲大社は是非とも彼女とデート旅行したパワースポットですよね。
- この記事ではそのデート旅行が二人にとって素晴らしい思い出となる古民家オーベルジュ 「NIPPONIA出雲大社 門前町」を紹介しました。
- また、このお宿はBooking.comで4つ星、Googleクチコミで4.9/5.0、一休クチコミで4.53/5.00、じゃらんクチコミ評価で5.0/5.0等と多くのサイトで高評価を得ています。
- 出雲大社参拝と併せて是非とも彼女と二人で行ってみてください!