デートするレストランを決めるのは簡単な様で難しい側面もあるかと思います。
もちろん料理のジャンルの選択は大事ですが、何よりもデートが盛り上がり彼女が幸せに包まれるレストランを選びたいですよね。
そういう意味でレストランの雰囲気は重要なポイントになってくることと思います。
最近はオープンキッチンのお店が増えてきた感じがしますが、オープンキッチンのお店の魅力はなんと言っても料理する臨場感を楽しめることではないでしょうか。
二人の五感も高まりデートのテンションが上がることは間違いないでしょうね。
一方で、エレガントな空間に上質のサービスを受けられるグランメゾンも、間違いなくデートには最適なシチュエーションの一つです。
彼女も非日常感や優越感を体感でき恋人としての評価もアップするこことでしょう。
ですので、この2つの魅力を兼ね備えたレストランであれば、デートの成功は間違いなしでしょうね。
この記事ではオープンキッチンの臨場感とグランメゾンの非日常感の両方をデートで楽しめるミシュランレストラン【アルシミスト】を紹介していきます。
極上サービスと「食の錬金術師」の料理に女性が高揚するミシュランレストラン【アルシミスト】
感性豊かな食の錬金術師と呼ばれるシェフ
- アルシミストは11年連続でミシュランを獲得しており、ゴ・エ・ミヨでも3トックの高い評価を得ているレストランです。
- 【世界のベストレストラン50】でフランス勢のトップに躍り出た『ル・シャトーブリアン』等で腕を磨いた山本健一氏がシェフを務めています。
- 店名はフランス語で“錬金術師”の意味で、「現状に満足せず、より良くしていくために努力し続ける錬金術師のような料理人でありたい」というシェフの思いが込められています。
- シェフの創り出す食材、味わい、食感のコラボレーションはまさに「錬金術」との定評を得ています。
ワクワク感をアップさせてくれるエントランス
- レストランは白銀台駅から徒歩5分程度の閑静な住宅街にあります。
- お店の看板はありませんが、木の格子と重厚な木の扉が出迎えてくれます。
- 入り口近くまで行くとスタッフさんが扉を開けてくれました。
- 中に入るとまず目に入ってくるのは立体的なお店の真鍮のサインです。
- その上にはお店のトレードマークであるフラスコが描かれており錬金術を想像させてくれます。

- 奥へ進むと左手にはレセプションがあり、山本シェフが修行した海外レストランにまつわる写真が飾ってあります。
- ホームページにも山本シェフの主な修業先が記載してあります。
- これらの写真を見ただけでシェフの経歴の凄さを伺えて料理への期待が高まります。





- そして右手には荘厳でオシャレな個室がありました。
- ここから2階のダイニングまで階段を登っていく間で料理とレストラン空間への二人のワクワク感は間違いなくアップすることでしょう。

メインダイニングの上質な空間とフルオープンキッチンが際立つグランメゾン
- 階段を上りきってメインダイニングに入ると、目の前には白を基調とした開放的な空間が広がります。
- 広いダイニングルームにはゆったりとテーブルが配置され、クラシックな照明や大きな窓と鏡がラグジュアリーな空間を創り出しています。

- この優美なグランメゾンとも言える空間の正面にはライブ感を堪能できるオープンキッチンが設置されており、他のレストランでは経験できない異質な空間の組み合わせに期待感は跳ね上がります。
- シェフが料理を作り上げる過程を眺めながら、次にサーブされる料理について二人で語り合うのもよいかもです。


食材の斬新なコラボレーションから創り出される感動のコース料理
メニューとお手拭きでまずはプチサプライズ
- メニューは左側にシェフがこのレストラン名と料理に込めた想いが書いてあります。
- 濃い茶色に金色の文字でアルシミストにふさわしい彩りです。
- さらにトレードマークのフラスコの型抜きがあり、メニュー一つにしても凝っています。
- 右側には食材のコラボレーションが記されており想像力をかき立てられます。
- 日付はフランス語でなんかかっこよく感じます。

- お手拭きはスタッフの方がお湯を注ぐとニョキニョキと伸びてきて面白かったです。
- フレンチ2つ星グランメゾンのアサヒナガストロームも同じだったような気がします。

女性が思わず「カワイイ」と喜ぶアミューズ・ブーシュ
- アミューズは4品ですが見ただけで期待感がアップするものばかりです。
- 手前左は「スナップえんどうとウズラの卵のポーチドエッグ」に「自家製のからすみ」を風味としてつけています。
- 手前右は「黒豆で造ったチップス」の上に「フロマージュ・ブラン」と「ラベンダーパウダー」をまぶして仕上げた一品です。
- 奥右は「グリーントマトをつかった小さなタルト」です。リンゴ飴のように飴でコーティングして、上にはバジル、下に粒マスタードが忍ばせてあります。
- 奥左は「仔羊肉のリエット」を薄くプレスしたトーストでサンドして、バスク地方のエスプレットという甘味のある唐辛子をアクセントとして加えた一品です。女性が思わず「カワイイ~」と微笑みそうな料理です。
- これからの料理に期待がもてる美味しさを楽しめます。


- フランス シャンパン産のスパークリングワイン
- ワイン名:シャンパーニュフォレ ラミヨン ピノ・ブラン・ド・ノワール
- 品種:ピノ・ノワール50%、ピノ・ムニエ50%
- 熟した果樹のような香りで非常に飲みやすいです
レストランの愛情が込められたスペシャリティ
- アルシミストの自家農園でスタッフの皆さんが、無農薬で愛情をもって育てた菊芋を食材とした前菜です。

- まずはスペシャリティとも言える一品です。
- 北海道産のウニを45℃の低温で火入れを施して、菊芋のエスプーマ(泡)で75℃で仕上げた温かい泡をそそぎこんだもので、ウニが甘くプルッとした食感が最高でした。
- 表面の菊芋のチップスやピーナッツカカオが食感のアクセントになっています。
- 2つの食材が奏でる食感と味のインパクトに彼女もウットリすることと思います。


- 菊芋の皮のコンソメです。
- ハーブのオイルを香り付けで数滴かけています。
- ビジュアル的にも緑色が映えて美しいですね。
- ぐい飲みでお酒を飲むようにいただきました。
- シンプルなコンソメにオイルが良いアクセントとなっているのが印象的です。
- スペルト小麦(古代の小麦)をケースを土台としており、中には菊芋をガリの様に酢漬けにしたものに秋田県産のオニグルミ(くるみ)のペーストを詰め込んだもの。
- 菊芋の皮から具材まで全て余すことなく使用していて、現在の時流にも乗っています。
- さらに、副材も全て国産の食材にこだわった前菜3品となっていて、シェフの思いを感じることが出来ます。


- ワイン名:T no Kimagure(Tのきまぐれ)白ワイン
- 山梨県のKURAMBON(くらむぼん)ワイナリーのオーナーの好奇心と遊び心から生まれたワインです。
- 爽やかな柚子・梨・ライチの香りがふわっ~と広がり、甲州の果実味がしっかりと感じられます。
- 樽の風味もうまく溶け込んでいて、酸味とのバランスもとれています。
ビジュアルも「毛蟹xトマト」の食材コラボもアメイジングな料理
- 毛蟹(北海道噴火湾産)の甘味と発酵グリーントマトの酸味のコラボが超絶品の料理です。
- この毛蟹は身肉がきめ細やかで甘みがあるのが特徴です。
- 噴火湾産毛蟹は食材オタクの六本木・白土のシェフも使用しており、その人気が伺えます。
- 下の毛蟹にはフレッシュなリンゴの角切り、爽やかなハーブであるベルベーヌをゼリーにしたものを加え、それらを全てあえて形づくってあります。
- 回りの緑色のソースが自家製の発酵グリーントマトです。
- 上にはスライスしたラディッシュを塩漬けにしたものをまとわせてあり、まさに芸術品に仕上がっています。
- 残念ながら食べるときはこれらを壊して混ぜるのですが、彼女もこの美しさと美味しさには満面の笑みになることでしょう。


- お店と同じ名前のロゼワイン:ロゼ・アルシミスト
- ギリシャ スローブ・オブ・イーノス産
- 品種:マブロダフネ
- テラコッタ色でほんのりと甘味がありますが力強く繊細なアロマを感じます。
- また、余韻はほのかに苦味を感じます。
錬金術から誕生した味わいと食感を堪能できる料理
- ホタテとホワイトアスパラガスのコラボ料理。
- ホタテは冷たいフライパンで片面焼きで残りはレアに仕上げて、フランス・ロワール産のホワイトアスパラに載せています。
- 上にはスナップえんどうを、回りにはハーブの一種であるオゼイユソースを掛けて独特の酸味によりアクセントがでています。
- ホタテとアスパラの掛け合わせで複雑で面白い食感を創り出しています。
- ホタテの「片面焼き+レア部分」のコラボも味・食感とも絶妙で素晴らしいです。
- まさに、錬金術師のなせる技に彼女も絶賛することでしょう。


- フランス ヴァン・ド・フランス産の白ワイン
- ワイン名:ヴァンクール ヴァンキュ ブラン
- 品種:ソーヴィニヨン・ブラン
- ドライフルーツの香りでやや樽香の ニュアンスがあります。
- ワインはヴィヴィッドかつスレンダーで、ダシのように ピュアなエキスと塩気のあるミネラル 旨味をライムのようなシャープな酸が せり上げます。
ヘルシー短角和牛とフランス人好みのソースのコラボ
- 岩手短角和牛の特徴は「脂肪分が少ない赤身の高タンパク」です。
- 黒毛和牛より脂肪分が少なくヘルシーで、かつ旨味のもととなるアミノ酸をたっぷり含み、噛むほどに美味しさが広がります。
- お肉はブドウの枝の木を燃やた火力で一気に焼き上げて、そのいぶした香りの芳ばしさをまとわせて素晴らしい料理に昇華させています。
- フランスではブドウ畑で剪定したブドウの枝を焼いてバーベキューをするとのことで、フランス人の奥深さを垣間見れました。
- 左側に2つ鎮座しているのは「パニス」と呼ばれる「ひよこ豆の粉をこねて成形してフライにした物」です。
- 「外はカリカリ、中ほくほく」の揚げたてでメチャ美味しかったです。


- ソースは「有精卵の卵黄」と「十勝バター」をホイップしてフレッシュなハーブを加えたベアルネーズソース
- あたたかいマヨネーズの様なソースでフランス人が好む伝統的なステーキソースです。

- フランス サント・フォワ・ボルドー産の赤ワイン
- ワイン名:ヴォルト・ファス
- 品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
- ボルドーワイン特有の個性が感じられるワインで、クラシックな丸みと力強さがある重厚で贅沢な味わいです。
- カベルネ・フランとメルローが見事にブレンドされています。
バラエティに富むフロマージュにテンションアップ
- グランメゾンでの楽しみの一つに食後のフロマージュがあるのではないでしょうか。
- 満腹感が心配な方は軽い方のコースを選択するオプションもありますね。
- 今回は以下の様なチーズが紹介されました。
- 今回も選ぶのは迷いましたが、青カビチーズ(ロックフォール)・山羊チーズ(セル・シュール・シェール)・ハードタイプ(コンテ)・ウオッシュタイプ2種類にしました。
- <青カビチーズ>①牛:フルムダンベールベール(手前1番右)、②羊:ロックフォール(奥1番右)
- <回りをローズマリーで覆ったチーズ:羊ミルク:フルール・ドュ・マ(手前右から2番目)
- <山羊チーズ>セル・シュール・シェール(手前右から3番目)
- <ウオッシュタイプ>①茨城県産牛チーズ:月利根(日本酒でウォッシュ。手前右から4番目)、②フランス・ブルゴーニュ産:エポワス
- <ハードタイプ>コンテ(奥の右から2番目。板に乗ったキューブ状のもの)
- <白カビ>ノルマンディー産カマンベール(手前1番左)
- <セミハードタイプ>牛チーズ:ルブロション(奥の1番左)
- ドライフルーツ:イチジク、バナナなど4種類




- フランス ミュスカ・ドゥ・ボーム・ドゥ・ヴェニーズ産のフォーティーファイドワイン(白ワイン)
- ワイン名:M.シャプティエ ミュスカ ド ボーム ド ヴニーズ
- 品種:ミュスカ・プティ・グラン
- フルーツキャンディーや花のようなアロマ。パワフルでリッチ、そしてエレガント。バランスが良く、余韻も非常に長い。とても華やかでブドウの個性がそのまま残った、程よいアルコールの甘口ワインです。
シェフの粋な心遣い
- 食後にはシェフがわざわざ席まで来てくれて、本日の料理に関していろいろお話しできて嬉しかったです。
- 特筆すべきはシェフのメッセージ入りのメニューを、レストランオリジナルの封筒に入れて記念として受け取れたことです。
- これは他のミシュランレストランでも経験したことはありません。
- メッセージはメニューにフランス語で”Merci beaucoup”(ありがとうございます)とあり、シェフの名前K.Yamamoto(山本健一)もありました。

- オリジナル封筒にも”Merci!”(ありがとう)とあり、シェフやスタッフの粋な心遣いに心から感謝です。
- こうような気遣いは大変嬉しく、気持ちよくデートが終わりますね。

まとめ
- 錬金術シェフがいるレストラン【アルシミスト】はいかがだったでしょうか。
- このレストランの凄さが少しでも伝わったのであれば大変嬉しいです。
- 是非ともアルシミストで非日常感とライブ感を楽しみながら、錬金術シェフがクリエイトする至高の料理で最高のデートをエンジョイしてください。